PC ゲームのすゝめ

PS4? Switch? それもいいけど......

あなたは普段どうやってゲームをしていますか? PS4? Switch? 中には Xbox One をお使いの方もいるでしょう。もちろんスマートフォンのゲームもあります。しかし、選択肢はそれだけではありません。

日本ではまだあまり普及していませんが、世界に目を向ければ、「PC でゲームをする」というのもごく当たりまえの選択肢です。

ゲーミング PC は必要ありません。最新の AAA タイトルをプレイするには必要になりますが、PC ゲームの楽しみ方はそれだけではないのです。

PC ゲームのメリット・デメリット

メリット

専用ハード不要

当然ながら、原則として PC ゲームを遊ぶのに専用のハードウェアは不要です。狭い部屋でも安心ですし、ハードが製造中止になって遊べなくなることもありません。

ゲームコンソールのエミュレータ開発は年々困難になっていっていますが、PC 用のエミュレータが開発されなくなることはありえません。Windows 95 でも MS-DOS でも、必要があれば最新のコンピュータで利用できます。DRM フリーのゲームであれば、一度買えば一生遊べるわけです。

また、デスクトップのゲーミング PC も GPD Win のようなモバイル端末も同じアーキテクチャなので、スペックさえ許せば同じゲームを起動することができます。

GOG のように DRM フリーであればもちろん、Steam など DRM ありのストアでもインストール台数に制限はないのが通常であり、お好きな PC でいつでもどこでも遊ぶことができます。

セールで新作も旧作も安い

オンライン販売で流通コストも安く、コンソールと違って販路の統制も緩やかであるため、新作ゲームでも戦略的な割引がされることが少なくありません。

一方で旧作についても、シリーズ新作への誘導だったり、あるいは単に寝かせておくよりマシという判断から、90%オフに至るような大幅割引がされることもざらです。

連休シーズンに合わせて開催されるサマーセール・ウインターセールでは特に大きな割引がなされますので、PC ゲーマーであれば誰もが待ち遠しいイベントです。

コアなゲームが満載

PC ゲームと言えば、強力なマシンパワーによる高フレームレート(コンソールでは 30fps までに抑えられているところ、60fps が標準で、それ以上も可能)とネットワーク性能を活かした e-Sports としてのゲームプレイの舞台として知られています。

しかし、PC ゲームの顔はそれだけではありません。コンソールより開発・流通が低コストで審査も緩いぶん、独創的な作品が多く存在するのです。

Farming Simulator なんてメジャー中のメジャーです。PC ゲームの世界には、実験的でアーティスティックなゲームはもちろん、需要のわからないニッチなゲーム、いろいろ際どいバカゲー、開発者が泥酔していたとしか思えない奇ゲーに至るまで、宇宙の広さを感じる多彩なゲームがあります。

自分好みのゲームを掘り出すのもまた、PC ゲームの楽しみです。

Mod で可能性が広がる

Minecraft を例に挙げましょう。PC 版(Java Edition)の Minecraft には様々な Mod が存在します。Mod を導入することにより、美しいグラフィックを実現したり、探索しがいのあるダンジョンを追加したり、新しい機械を追加してクラフトを強化したり強力な敵味方 Mob を追加して探検に華を添えたりすることができます。

それだけではありません。ゲームによっては、コンソール版にあった謎の煙を消し去ったり、キャラクターの服をあんなことにしたりすることもできるのです!(真顔)

デメリット

和ゲーが少ない

現在のところ国内では PC ゲームがほとんど普及していないこともあり、国産ゲームは PC 版がなかったり、発売が遅れたりします。

11月8日に PS4 版が発売された話題作「Death Stranding」も、PC 版の配信は来年夏の予定となっています。

一番の問題はこれですが、日本でも PC ゲームが普及していけば改善する......はずです。

おま国・おま値

「おま国」とは「売っているがお前の国には売ってやらない」ないし「売っているがお前の国籍が気に入らない」の略で、つまりリージョンロックのことです。

「おま値」はその値段版で、日本版の価格が US 版や EU 版等と比べて著しく高いものを指します。

これらはコンソールでもないわけではありませんが、PC ゲームで特に目立つ問題です。

要求スペックが高め

コンソールではハードウェアの限界に合わせたデチューンが施されますが、PC 版ではクオリティの上限に挑戦することが多く、結果として最低要求スペックが高くなりがちです。

一方でこれは、スペックさえ足りればコンソールではありえない水準のグラフィックを楽しめるということでもありますし、古いゲームやインディゲームを中心に多くの作品は iGPU(内蔵グラフィック)でも楽しむことができます。

PC ゲームをはじめよう!

PC ゲームの魅力を実感するには、やはり実際にプレイしてみるのが一番です。繰り返しになりますが、ゲーミング PC もゲーミングマウスも最初は必要ありません。ただ普段お使いの PC にゲームをインストールしてみるだけで、新しい世界へ足を踏み入れることができるのです。

このブログが PC ゲームの世界を楽しむきっかけとなれば、望外の幸せです。

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