PC ゲームはどこで買えばいい? Steam って何?

PC ゲームってどこで売ってるの?

PC ゲームをゲーム売り場で見かけることはあまりないかと思います。PS4 や Switch の人気ゲームは大きな店に行ってみればどこでも売っていますが、PC ゲームは「どこで買えばいいのか」を調べるところから始めないといけません。これも、ゲーム大国日本で PC ゲームが普及していない一因かもしれません。

あれがいいとか、あれは危ないとか、断片的な情報が飛び交い、「PC ゲームは面倒そう」と感じている方も多いでしょう。

そこで、最初の一歩を踏み出すために知っておきたい、必要最低限の情報を整理してみました。

 

媒体・販売手段の違い

物理媒体(ディスク)

実店舗

駅前のイオンから路地裏のゲーム屋まで、実店舗で販売しているゲームショップです。小さい頃から馴染みのある買い方ですが、PC ゲームを店頭で買うのはあまり一般的ではありません。

 

オンライン店舗

Amazon.co.jp や Yodobashi.com など、オンラインショップでの販売です。初回特典がお目当ての場合は、今でも物理媒体のオンライン店舗での購入が一般的です。

しかし、価格や利便性の面で、電子配信と比べると魅力に欠けることが多いです。

 

電子媒体(電子配信)

電子配信サービス Digital distribution service

Steam Store や GOG.com、Epic Games Store など、ゲームをオンラインで販売・配信するプラットフォームです。ゲーム機でいえば PS Store やニンテンドーeショップに相当するもので、考えられる最も安全なルートです。

ただ売るだけではなく、アップデート配信やゲーマーコミュニティの場所づくりまでワンストップで手がけられており、PC ゲームの魅力のひとつにもなっています。

 

正規販売店 Authorized reseller

物理媒体でいうオンライン店舗に相当します。ゲームを直接配信・管理するのではなく、Steam などの電子配信サービスで利用できるキーを販売するショップです。キーはパブリッシャから直接、ないし正規の卸を通して仕入れたものであり、リージョンロックなどで使用できないことはほとんどありません。万が一リージョンロックの対象であった場合にも、多くのショップでは速やかな返品・払い戻しを行っています。

ただし、信用できる販売店なのかを見分ける知識が必要になります。パブリッシャも電子配信サービスもその販売店が正規のものであるのかについての情報を公開しておらず、販売店自身の主張を信じるほかありませんが、主張が実態と食い違っていることも往々にしてあります。

大手販売店としては、Humble、GreenManGaming、Gamesplanet などがあります。信用できる販売店であってもキーのアクティベーションが必要など利用はやや面倒であり、しかも日本語に対応していない場合が多く、問い合わせなどは英語でする必要があります。

 

グレーマーケット・「鍵屋」 Grey market

キーをエンドユーザから買い取って販売、ないしエンドユーザ同士が直接個人売買する形態です。この間に入ったり売買の場を提供したりする業者を、日本語では「鍵屋」と呼ぶ場合が多いです。ただ、グレーマーケットのキーは、専用のウェブサイトを持つ「鍵屋」のほか、ヤフオクなどでも取引されています。

しかし考えてみればアクティベーションしていないキーを持ち続けて販売するなんて奇妙なことですし、人気のある大型タイトルであればなおさらのことです。

実のところ盗難されたクレジットカードの現金化や組織的なマネーロンダリングにも利用されていることが知られており、突然キーが無効化されることもあります。

そこまでいかなくとも、ルートのはっきりしないキーであるため、せっかく買ってもリージョンロックで利用できないこともあります。また、キーの犯罪への悪用はゲーム会社にとって海賊版と並んで悩みの種になっており、ゲームの未来のためにも、利用は全くおすすめしません。

時々ゲームニュースで取り上げられる PC ゲームの面倒そうな話は、大抵はこの「鍵屋」に関するものです。

 

結局どこで買えばいいの?

最初は電子配信サービスから始めるべきです。

特に、Steam はシェアもソフト数もダントツであり、日本語にも対応し、Windows・Linux・macOS で利用できます。

その他のメジャーな電子配信サービスについては、以下の記事で簡単に紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。
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